白を地色にして、ホワイトスペースの比率を高く
派手であることだけがのぼりの前提ではないので、その点は安心して取組んでいきましょう。最近は女性向けの宣伝ツールとして、やわらかい感じののぼりも増えてきました。昔から“消費のカギを握るのは女性”と言われてきましたが、「この5年間で20代~50代の女性消費が伸び、宣伝方法にも多くの工夫が見られるようになった」という大手広告代理店の調査結果があります。
男性向けよりも女性向けの広告活動のほうが活発で、広告代理店の取り扱い比率も大きく伸長しているといいます。のぼりもイベントの開催も、その1つに数えられています。のぼりはどうやって女性的なやさしさを創出するのかというと、キーポイントになるのは旗の余白(白い部分)の面積です。
ホワイトスペースが多くなるほどスッキリとやさしい感じになり、ベースに色を敷いたり、濃い色を多用したりすると派手さが強調されてやさしい印象は薄れていきます。濃い色を使うときは面積比率を低くして、ワンポイントで使うようにするとお互いに引き立ちます。高度な技術と高い感性をもつデザイナーほど、ホワイトスペース(余白)の使い方がうまいです。
のぼりに気品とやさしさを醸成するポイント
●女性のやさしさを表現する前提は、のぼりのベースを白にすること。白いキャンパスに色を置いていく感覚が大事です。
●地色を白ですませるのは、“ホワイトスペース”という解釈です。この上にどれほどの情報量を載せるかで余白が決まります。
●情報量はできるだけ絞って、何をアピールしたいかを最初の段階で1つか2つ、多くても3つまでにしておきましょう。
文字数と書体選び、四季の草花などをモチーフに
次に気をつけたいのが、タイトルの長さ、キャッチフレーズの長さです。のぼりのもっともポピュラーなサイズは幅60×高さ(長さ)180㎝です。それをベースに考えるとメインのタイトルやキャッチフレーズの文字数は10文字が限界。それ以上長くなる場合は途中で改行し2行ですますようにします。
書体はゴシック系のかたい字体ではなく、明朝系を使って太字・細字でメリハリを付けていきます。斜体にしたり影文字にしたり、3D書体を使っても構いませんが、あまりそのような変わった表現を使うと気品・やさしさは失われていきます。小細工をしない正攻法で表現していくのがベストです。
絞り込んで少なくしたり短くしたりしたのぼりの表現素材を、白いのぼりのキャンパスの上にレイアウトしてみましょう。パソコンを使っても構いません。タイトルやキャッチは、合計で10文字以内に収まったなら中央に大きく。タイトルを優先させたいなら、タイトルを大きく残して、キャッチは24文字で収まるくらいの小ささにし、メインタイトルの横にレイアウトします。
そうやってみると、ホワイトスペースにまだ余裕があることがハッキリします。告知として必要なイベントの開催日時・場所、参加特典、限定・先着順などのワードをレイアウトして残ったところには、季節の花(桜=ピンク、タンポポ=黄色)などモチーフとなる図柄と色をセットで入れ込み、色はワンポイントカラーとして使いましょう。