“日本人のためだけののぼり”では、済まなくなってきた
2016年は2404万人だった訪日外国人の数が、2017年には2869万人にまで達したというデータが国土交通省によって明らかになりました。インバウンドの数が増えているのと同時に話題になっているのが、外国人と日本人の会話を取りもつ自動電訳機の商戦と開発競争。
昔の電訳機とはけた違いのレベルで、たとえば英語がまったく話せない人でも、その小型の電訳機を使えば、ほぼタイムラグなしで会話が楽しめます。しかも同時通訳並みの機械が対応する言語は12カ国語までといったのが普通。軽くて小型なので、携帯に違和感がありません。
またこのようなジャンルばかりではなく、訪日外国人の観光スポットにも分散傾向が顕著となり、北海道から九州・沖縄、離島にまでその幅は広がっています。そうなると母国語の違いに関係なく誰でも自由に観光先の名所を案内してくれるエアタグの存在がこれまで以上に重要に。
これまでは単に観光立国宣言による国の施策で盛り上がってきましたが、この先にはオリンピックの開催がつづき、さらなる訪日外国人数の増加とインバウンド需要の拡大が見込まれています。そんな中で、クールだと外国人から人気を集めるのぼり旗の存在が急浮上しています。
訪日外国人のためののぼり、どうするの?
●のぼりは日本文化ではあるけれども、日本語で書かれたのぼりだけで、果たしてホントにいいのだろか?
●今後、イベントの開催などに外国人が多く参加することは必至なのに、のぼりは“日本人に対してだけの告知・サイン機能”しかもたないままでいいの?
●ニッポンをもっと好きになってもらうためにも、“外国人にも理解しやすいのぼり”は、つくれないのだろうか?
●地方に外国人が訪れたとき、小規模な商店では売り物を宣伝するツールが存在しない。のぼりがその役を引き受けるのは無理か?
●そもそも外国語は横書きだから、むしろ横断幕スタイルのほうが自然。縦書きになってしまうのぼりは不向きでは?
地方の小さな町の経済効果を押し上げるイベントとのぼり
のぼり旗に対する議論や課題は百出していますが、もしも“外国人にも分かりやすい、外国人のための集客のぼり”ができたら、地方の小さな町の経済効果をアップさせるお手伝いにつながることは間違いありません。
現実問題として、訪日外国人の数は増えているのに1人あたりの消費額は減っているのが悩みのタネで、政府はその規模を底上げするための施策に必死。夜間外出しても楽しめるスポットの整備や補助金制度に力を入れています。
集客と消費といえば、のぼりの本業のようなもの。外国人が喜ぶようなイベントと、のぼりや横断幕の開発で金メダルを取るようなアイディアは出てこないのでしょうか。一部には外国人の“のぼり愛好家”もいるほど。
短くてむずかしい日本の俳句や川柳が世界的なブームになっているように、のぼりの小さな面積の中に、外国人の心を揺り動かす文句をはめ込めたら、きっとこれまでとは違ったニッポンの魅力につながっていくでしょう。