今どきは嫌われる、ど派手なのぼりの群れ
イベントと一口に言ってもそれはいろいろ。「イベントは賑やかで楽しいほうが良いに決まっている~」と思うでしょうが、それはイベントに参加する人たちの言い分。イベントと無関係な街の人たちにとっては、賑やかさも楽しさも、ときには静かにしたい生活の邪魔になったりするものです。
少し話はそれますが、保育園の建設地をめぐって住民と建設側が睨みあったり、反対運動を受けて幼稚園の開園が先送りされたりしている事例をご存じでしょうか。地域のサッカーイベントや野球の交流試合などで、応援の仕方がウルサイと、周辺住民からの苦情が寄せられ、自治体が苦慮している例もあります。
飛躍しすぎかもしれませんが、今どきの街は、賑やかで活気があることよりも、“静かで美しく、平穏であること”を望んでいるとも言えます。少子高齢化で小さな子どもがいる世帯数より、少数世帯で介護を日常としている世帯数のほうが多い~。そんな背景もあるのかもしれません。
そういうワケで、イベントだけではなく、イベントに使われるのぼりのあり方も、いま1つの転換期にきています。代表的でわかりやすいのは、パチンコ屋さんのイベント用のぼり旗がそうです。派手な呼び込みをする旗のキャッチフレーズは影をひそめ、ヘタをするとパチンコ屋の存在さえわかりにくい外観になっています。
派手さをおさえつつアピールできるのぼり
実際にイベント用ののぼりを作ろうとしたとき、自治体や町内会の自治組織から、「派手なのはやめてくれ、控えてくれ」と言われた人はいませんか?音をだすわけでも、騒音をまき散らすわけでもないのぼりですが、その本数が何十本にもなるイベントになると、存在自体にクレームが入るそうです。
街の雰囲気を壊さないイベント用のぼりの基本
●白地をベースにすると、それだけで派手さは消え、おとなしい感じののぼり旗になるので効果的。
●白い生地にグリーン系の文字、ピンク系の文字、ブルー系の文字など。書体はボールド系(太い書体)のゴシック体にすれば目立つ。
●写真やイラストを入れても、白い生地なので派手には見えない。逆に浮かび上がるような仕上がりになって、ほどよく全体が強調される。
●地色に黄色やオレンジなど、どうしても目立つ色を使いたいときは、ベタではなくグラデーションをかけて緩和させる方法もある。
●地色がクッキリした派手系の場合は、メインタイトルとなる大きな文字を、白ヌキ扱いにすると良い。ボールド系ならけっこう目立つ。
●のぼり旗にもいろいろなサイズと形(生地のカット)があるので、旗の本数やイベントの規模によっては、“小さめにして本数を増やす”方向性もアリ。
今後は、街の住民の要望を受け入れつつ、共存共栄型のイベントやのぼり旗を考案せざるを得ない時代がつづきます。“目立てばいい、派手ならいい”というだけでは逆効果。好感度をアップし、住民から好かれるのぼりはどうあるべきか、それを探し出す企業や主催者の知恵が問われています。